はじめに
最近、腸活・心活サロンReoRian-銀座-にお越しくださるお客様の中でも、健康診断でピロリ菌が発覚したという声が続いています。
無症状のまま進行しているケースが多く、「まさか自分が」と驚かれる方も少なくありません。
ピロリ菌は、胃の粘膜に静かに潜み、長い年月をかけて炎症や潰瘍、さらには胃がんのリスクを高める“静かなる侵略者”です。
自覚症状がないまま進行するため、気づいたときにはすでに胃のダメージが深刻化していることもあります。
さらに、五行説では10月20日から11月6日までが「秋土用」にあたり、季節の変わり目で胃腸が不安定になりやすい時期です。
このタイミングで胃の養生を意識することは、ピロリ菌対策にもつながり、除菌治療の効果を高めることにもつながります。
このブログでわかること
- ピロリ菌とは何か、その特徴
- ピロリ菌が引き起こす病気とそのリスク
- 感染経路と世代別の感染率
- 検査方法と除菌治療の流れ
- 自覚症状の有無と受診のタイミング
- 除菌後の再感染・再発の可能性
- 胃の健康を守るための生活習慣と予防ポイント
- 秋土用に胃を養生する意味と方法
- 家族の健康を守るためにできること
ピロリ菌とは
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に生息するらせん状の細菌です。
通常、胃の中は強い酸性環境のため、ほとんどの菌は生きられません。
しかしピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を使って胃酸を中和しながら生存する能力を持っています。
この特殊な性質により、ピロリ菌は長期間にわたって胃の粘膜にとどまり、慢性的な炎症を引き起こす原因となります。
ピロリ菌が引き起こす病気
- 慢性胃炎
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍
- 萎縮性胃炎
- 胃がん(特にMALTリンパ腫)
世界保健機関(WHO)によると、胃がんの約80%がピロリ菌感染に関連していると報告されています。
感染経路と感染率
感染は主に幼少期に起こり、口から口への接触や不衛生な水などが原因とされています。
日本では高齢者ほど感染率が高く、若年層では衛生環境の改善により感染率が低下しています。
出生年代 | 推定感染率 |
---|---|
1940年代以前 | 約45〜65% |
1970年代 | 約20% |
2000年代以降 | 約6% |
検査方法
- 血液・尿・唾液による抗体検査
- 便中抗原検査
- 尿素呼気試験
- 胃カメラによる組織検査
保険適用には条件があるため、医師の判断が必要です。
除菌治療の流れ
除菌治療は、抗生物質2種類と胃酸抑制薬1種類を7日間服用する方法が一般的です。
初回除菌の成功率は約90%、再治療でも約80%と高い効果が期待できます。
除菌後は、尿素呼気試験などで除菌成功を確認することが重要です。
自覚症状と受診の目安
感染初期にはほとんど自覚症状がありません。進行すると以下のような症状が現れることがあります。
- 胃もたれ
- 食欲不振
- 胃痛(空腹時・食後)
- 吐き気
- 胸焼け
胃の不調が慢性的に続く場合や、家族に胃がんの既往がある場合は、ピロリ菌検査を受けることが推奨されます。
静かなるパンデミックと呼ばれる理由|気づかぬうちに広がる胃のリスク
ピロリ菌は「静かに進行する菌」と呼ばれています。
感染してもほとんど自覚症状がなく、何年・何十年もかけて胃の粘膜をじわじわと傷つけていきます。
その沈黙の中で、慢性胃炎や胃潰瘍、そして胃がんのリスクが高まっていくのです。
このように、症状がないまま進行し、気づいたときには深刻な疾患につながる可能性があることから、ピロリ菌は「静かなるパンデミック」とも呼ばれています。
実際、日本では毎年100万人以上が新たにピロリ菌感染を診断されていると推定されており、感染者総数は約3,600万人。
これは日本人口の約3割に相当します。
特に高齢層では感染率が高く、胃がんのリスクも比例して上昇します。
放置すればするほど、胃の粘膜はダメージを受け、除菌後も回復に時間がかかることがあります。
だからこそ、「無症状だから大丈夫」と思わず、定期的な検査と早期の除菌治療が重要なのです。
除菌後の再感染・再発の可能性
ピロリ菌の除菌治療は高い成功率を誇り、一度除菌に成功すれば、基本的には再発することはありません。日本国内での再感染率は年間0.2〜1%未満と非常に低く、除菌後の生活において大きな不安を抱える必要はないとされています。
ただし、以下のような状況では再感染の可能性がゼロではありません:
- 海外渡航先での感染(衛生環境が異なる地域では注意が必要)
- 家族内感染(同居家族が未除菌の場合、再感染のリスクが残る)
- 免疫力の低下(体調不良や慢性的な疲労が菌の再定着を招く可能性)
また、除菌治療が完全に成功していない場合は、菌が残存して再び増殖する「再発」の可能性もあります。そのため、除菌後の確認検査(尿素呼気試験など)を必ず受けることが重要です。
胃の健康を守るためには、除菌後も油断せず、免疫力を保ち、衛生習慣を見直すことが再感染予防につながります。
胃の健康を守るための予防ポイント
- 除菌後は必ず除菌成功の確認検査を受ける
- 家族に感染者がいる場合は同時に検査・除菌を検討する→詳しくはこちら
- 衛生的な生活習慣を心がける
- 胃の不調が続く場合は定期的な胃カメラ検査を受ける
- 睡眠・栄養・ストレス管理で免疫力を保つ
秋土用は胃の養生期間|五行説からの視点
五行説では、10月20日から11月6日までが「秋土用」にあたります。
土用は季節の変わり目であり、特に「胃」の不調が出やすい時期です。
この時期は、体が次の季節に適応するための準備期間でもあり、胃腸のケアが重要です。
ピロリ菌による胃の炎症や不調がある方は、秋土用の養生を意識することで、症状の悪化を防ぎ、除菌治療の効果も高めることができます。
- 消化に優しい食事を心がける
- 冷たい飲食物を控える
- 睡眠と休息をしっかりとる
- ストレスを溜めないようにする
2025年秋土用に関してはこちらのブログをご覧ください→秋土用とは?
家族のためにできること
ピロリ菌は、家族内で感染する可能性がある細菌です。
特に、幼少期の食器共有や口移しなどを通じて感染するケースが多く、同居家族の中に感染者がいる場合は、他の家族も感染している可能性があります。
そのため、以下のような対策が推奨されます:
- 家族全員でピロリ菌検査を受ける 感染者が見つかった場合、他の家族も検査を受けることで早期発見につながります。
- 必要に応じて除菌治療を実施する 除菌治療は個人だけでなく、家族全体の胃の健康を守るためにも有効です。
- 衛生習慣の見直し 食器の共有を避ける、手洗いを徹底するなど、日常の衛生管理が再感染予防につながります。
- 家族で胃の健康を意識した食生活を整える 消化にやさしい食事や、免疫力を高める栄養バランスを意識することで、胃の負担を減らすことができます。
ピロリ菌は“静かに進行する菌”だからこそ、家族ぐるみでの予防とケアが大切です。未来の胃の健康を守るために、今できることから始めてみましょう。
まとめ|胃は進行が速い臓器。今こそ、早めの受診と免疫力を高める生活を
ピロリ菌は静かに進行し、気づいたときには胃の粘膜が大きく傷ついていることもあります。胃は進行が速い臓器だからこそ、早めの検査と治療が重要です。免疫力を下げない生活を心がけ、胃の健康を守ることが、未来の自分と家族を守る第一歩です。
参考文献:
- JHO 日本ヘルスオーガニゼーション
- 日本内科学会雑誌
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